PERIODONTAL DISEASE

歯周病治療

当院の歯周病治療

当院の歯周病治療 ~GBT~

当院の歯周病初期治療は、主にGBT(Guided Biofilm Therapy)をおこなっています。「GBT」は2003年開発されたグリシンパウダー(グリシンは健康食品としても売られています)を用いて歯の表面とポケット内への程よい噴霧の力で歯の表面や、ポケットのバイオフィルム(プラーク:歯垢)の除去を行います。健康保険で行われている従来の伝統的な治療は金属のスケーラーやキュレットタイプスケーラーで歯面をカリカリ擦るので麻酔が必要ですし、歯面が傷つき、そこがバイオフィルムの定着部位となりました。

岡村歯科でも、従来伝統的な歯周病治療をして結果を出してきましたが、初期歯周病の「GBT」の導入により、治療はグリシンパウダーを吹き付けるだけで痛みはありませんし、麻酔もいりません。結果、歯周病や歯肉炎の治る期間が短縮され、患者さんの肉体的負担が大幅に軽減されました。
深いポケット内の歯石やバイオフィルムは従来どおり手用器具で除去が必要です。

※「GBT」は保険診療適用外となります。ご希望の方は一度ご相談下さい。

歯周病は治る!
治らないのは治さないから
先人の研究に感謝

歯周病治療・予防・インプラントの先進国であるスウェーデンは、科学的検証をもとに歯周病治療の体系を作り上げると同時に、歯を支える組織の再生療法やインプラントなど、革新的な治療を生み出し、世に送り出してきました。その中で大きな役割を果たしてきたのが、歯周病治療の世界的権威である故 Nyman教授、Lhinde教授(現在は名誉教授)ひきいるイエテボリ大学です。

当院の歯周病の治療術式はスウェーデンのイエテボリ大学歯学部歯周病科の診断方法、治療方法を行っております。

その研究のほとんどはjournal of clinical periodontologyに掲載されております。

このような世界の頂点の臨床歯周病学は日本ではDr.Lhindeの愛弟子、前奥羽大学歯学部教授、岡本浩先生に受け継がれました。

岡本浩先生はイエテボリ大学の歯周治療を、日本歯科大学と奥羽大学歯学部で実践してこられて日本人でも、イエテボリ大学の歯周治療方針が有効であることを証明して多くの患者さんを治して参りました。そして日本の臨床歯周病学に革命をもたらしました。

院長岡村平八郎はイエテボリ大学でDr.Lhinde、Dr.Nymanに直接臨床と基礎理論を教わりました。

また、スウェーデンのイェンシェッピング大学院大学でA.Hugoson教授にも歯周病学を御教えいただきました。

そして奥羽大学歯学部教授時代の岡本浩先生のもとで非常勤講師として講義を任される一方15年に渡り岡本浩先生の歯周病の臨床を勉強させてもらいました。

イエテボリ大学の治療方針で、目の前で多くの人が歯周病を克服していった姿を沢山見てきました。治療の段階では、治療効果がしっかり得られ、治療の後のメインテナンスの段階では、良い状態が長く保たれ再発の予防となります。

今、岡村歯科医院で行われている歯周病治療は全て多くの先人の研究者の研究論文のおかげで成り立っております。先人の研究者が生涯かけた研究の結果を今ありがたく使用させてもらい、患者さんの健康のお手伝いをさせていただいております。

岡村歯科医院はイエテボリ大学の治療方針で進行した歯周病治療の専門歯科医院として開業いたしております。

歯周病は歯周病菌が歯肉に感染してなる歯肉の病気です。

歯周病は歯周病菌が歯肉に感染してなる歯肉の病気です。どんな病気でも病気の原因菌の除去や殺菌無くしては治りません。歯周病を発症する細菌は、世間でよくいわれています歯の表面に付着したプラークと言われるものの中に存在します。乱暴な言い方をすれば「プラーク」が歯周病を起こす細菌の集団です。ということは、歯周病を治すには歯周病菌の集団であるプラークの除去が必ず必要です。プラークの除去を「プラークコントロール」と言います。歯周病の治療は歯周病菌の除去方法である「プラークコントロール」から始まり、歯周病の治療中も「プラークコントロール」を行い、歯周病が治っても歯周病再発を防ぐために「プラークコントロール」が必要になります。歯の表面にこびりついた歯周病菌の集団のプラークを除去するには、主に徹底的な歯磨きが一番有効です。ですから患者さんは、お口を奇麗にする歯磨きではなくて歯周病菌の除去が出来る歯磨き方法を覚える必要があります。これを「プラークコントロール」といいます。患者さんは歯ブラシで「プラークコントロール」を行いますが、歯科医院では、歯周病が治るような「プラークコントロール」方法をご指導すると同時に、歯ブラシでは除去できない場所にある歯肉の中の歯根表面にこびりついたプラークの除去を行います。お口の中の歯1本、1本すべて行いますので一通り終了するには3ヶ月以上は必要です。第一段階はここが基本になります。進行が激しい歯周病の方は、さらに「プラークコントロール」を継続しながら治療不可能な歯は抜歯しなければなりませんし、抜歯して咬むところが無くなると困りますので仮の入れ歯やブリッジを入れて咬めるようにしながら、今度は歯周病で歯槽骨(顎の骨)の下まで入り込んだ「プラークコントロール」の為に歯周病の外科処置をすることになります。外科処置をご希望でないときは、さらにプラークコントロールを継続していきます。長い根気のいる治療ですが、歯周病は治ります。歯周病を治す専門的なプラークコントロールをぜひお試しください。そして、お口の中の健康になった実感を味わってください。歯周病は、プラークコントロールを徹底することにより治すことができます。

  • (1)歯周病の初期

    十分なプラークコントロールと歯石除去で治ります。

  • (2)歯周病の中期

    歯槽骨の吸収が水平で歯根の1/2までの場合、十分なプラークコントロールと歯石除去で治ります。

さあもう少し!下顎の前歯の歯肉の炎症が消えるまで初期の治療が続きます。患者さんの努力と歯科衛生士の努力がまだまだ続きます。
  • (3)歯周病が高度に進行している場合

    歯槽骨の吸収が垂直吸収であり、臼歯部に根分岐部病変のある歯は歯石除去やプラークコントロールだけでは治癒させることができませんので歯周外科処置や咬合改善の治療が必要になります。

  • プラークコントロールを怠った場合

    歯肉の腫れが引きません。もう少しプラークコントロールの威力を信じてもらいたかったのですが…

  • 歯肉の腫れが引きません もう少しプラークコントロールの威力を信じてもらいたかったのです。

  • プラークコントロールをしっかり行った場合

    指示を守ればこんなになります

以上(1)(2)(3)どのレベルの歯周病か診断したら治療方法治療期間治療費などをご説明いたします。

「歯周病治療の治癒とはなんでしょうか?」「歯周病が治ったとはどんな状態でしょうか?」

当院の治癒ゴールは、はっきりしています。
「プロービングで出血しない歯肉が健康な歯肉です。健康な歯肉を回復して良く咀嚼できる。」
これが、当院の歯周病治療のゴールです。このゴールに向かって当院と患者さんが健康な歯肉と快適な咀嚼を目指します。

(3)の例外の治療

重度に進行した歯周病の患者さんで今すぐ歯周病の手術までは気が重い、抜歯はまだ決断ができないという方への治療方針

  • 歯周病は治りませんがその歯が抜歯の結論が出るまで歯科衛生士や歯科医によるプラークコントロールを継続しながら少しでも長持ちさせる方法を選択します。
  • 同時に歯肉の抵抗力増進のため、ビタミン剤の服用、プラセンタの服用または筋注を併用いたします。
  • 学問的診断でも抜歯と判断されているような歯を治療ではなく保たせている状態ですが、日常の咀嚼という機能は必ず回復が必要です。その為には入れ歯やブリッジが必要になります。
(1)(2)(3)(3の例外)

どの段階の治療でも歯周病治療の基本はプラークコントロールです。これがなされなければ歯周病治療のすべては上手く行きません。
歯周病の治療の始めも、途中も、治療終了後も、プラークコントロールの継続です。歯周病治療の治癒はプラークコントロールの質が決めます。
歯周病を治す専門的なプラークコントロールを受けてみて下さい。歯周病は治ります。

歯周病の進行について

歯ぐきがはれ、出血する
進行度 ★

歯肉(歯ぐき)が赤く腫れ上がり、歯を磨いたりリンゴなどをかじったりすると出血します。

口臭を感じるようになる
進進行度 ★★

ポケット(歯肉と歯の間のすき間)が広くなり、そこから出血したり膿が出たりして口臭を感じる場合があります

歯がぐらついてくる
進行度 ★★★

ポケットでの炎症が慢性化し、歯根膜、歯槽骨が先端部より衰退していきます。口臭もあり歯が浮いた感じがします。

硬いものが食べられなくなる
進行度 ★★★★

歯根を支えている歯槽骨がほとんどが衰退してしまいます。歯根が露出し、歯のぐらつきがひどくなります。硬いものは食べられません。