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歯を磨きながら健康を考えよう

歯磨きしながら、健康を考えよう。

医者や歯医者は処置するのですが、病を治しはしないのです。 この原理は医療の端っこにいる歯科でも同じこと。 虫歯を歯医者が詰めても、虫歯になった背景に思い至らず、歯磨きもせずに好き勝手な食事をする。 歯周病になった原因のプラークコントロールの不十分さに思い至らないで、歯石だけ取ってくださいと言いながら、歯石を取るともう来院しない。

私は年に2回歯石をこの20年、とってもらっていましたと自慢している方がいる。 歯石ができた環境、生活の改善に思い至らない。 噛めるからいいだろうという。 はたしてそれでいいのだろうか?

虫歯だらけで、あちこち歯を失っている口の中、歯肉から血が出て、歯周病だらけの歯肉。 この状態で、スポーツジムで頑張ることは健康長寿と結びつかない。

人間は科学、法律、宗教、人間の知恵などで生まれた人は全世界一人もいない。宇宙の運行、天地の真理、恵(メグミ)、理(コトワリ)の当然の理由が揃った時の両親の出会いの縁で地球上に生まれてくるものである。宇宙、天地、大自然の内容と同じ生命力を充実させることが長寿の道。健康の道である。

では、その実践は何か。患者様自身がプラークコントロールを実践して、生活を改善して、心を拡げることも一つである。自分が今歯磨きをしている行動の意味を知りながら、落ち着いて、心穏やかに、歯磨きすることだ。忙しくガチャガチャと歯磨きしない。歯磨きする自分姿が鏡に映し出される。その鏡の自分に対して健康を念じることだ。朝晩、毎日。「これで私は健康体だ」と自分の心に暗示をかけて念じることだ。

臨済宗の故嶋田本妙老師には多くの時間を割いてご指導いただきました。老師から25年前私に「歯の中に仏がいる」と課題を与えられた。解ったと思いながら、今も考える。日常の歯磨き行動一つでも真実の自分を見つける手がかりとなり、健康長寿の大きな宝を見つけることになる。みなさん、歯磨き頑張ってね! たかが歯磨き、せれど、歯磨き、健康長寿をお祈りたします。

この健康についての教えは、私の鍼灸の主治医であり、東洋医学の恩師である故西郷幽泉先生の治療信条と、私への多数の書簡によるものです。また、故嶋田本妙老師からの多数のハガキ、手紙が根底にあります。まだ人生半ば、80歳、修行の身です。これまで、多多くの患者さんにお教えいただいたこと感謝いたします。