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迷信的な歯磨き治療の注意

歯周治療は歯周病の原因菌が存在している歯垢(デンタルプラーク)を可能な限り除去することが治療の基本ですが、歯周病治療・歯肉炎の治療として、100%歯磨きでプラークを除去することは不可能ですし、無意味なことです。
歯周病は、歯周病菌と歯肉の細菌に対する免疫力との力関係が崩れると発生するのです。

歯周病菌も含めた口腔内の常在菌は本来、歯肉ならびに口腔粘膜の健康にとって、大切な細菌であるわけです。
その歯周病菌を完全に取り除くように頑張るのではなく、歯周病菌の細菌叢(プラーク)と歯肉の健康がバランス取れて、口腔内で存在できるレベルでのプラークコントロールを行うのがちょうどいいのです。
つまり、歯周病菌がいても、歯周病を治癒することができるわけです。

健康な歯肉にも歯周病菌は検出されるわけですから、歯周病菌の検査で歯周病菌が見つかったとしても、だからどうしたと言うのでしょう。
それは歯周病の存在を示しているだけで、治療方法の指針にはなり得ません。
患者さんから聞くと、歯周病菌の検査料は結構高いですね。

「プラークを赤く染色して50%だから歯周病になる」とか、「11%だから歯周病にならない」とかの議論は、無意味なわけです。
PLI10%でも、歯肉のBOP(+)の改善がなければ、歯磨き指導の効果はないわけです。
赤染してプラークがたくさんついていても、BOP(-)の人に過剰な歯磨き指導は必要ないのです。

どのレベルでの歯磨き指導が必要なのかは、ポケットデプスや PLIではなく、Breedinng on Probing(BOP)の状態も見て行われるわけです。決して PLIでは無いわけです。

ではそのような基本的な歯肉の検査、ならびに歯ブラシ指導はどこで教えてくれるのでしょうか?
岡村歯科では当然行なっていますよ!!