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成人虫歯予防治療 〜若い人の歯周治療〜

145回日本歯科保存学会で、岡山大学大学院 教授高柴正悟先生が、「健康貯金」と考える若年期の歯周治療というタイトルのシンポジウムを講演なさいました。私にとっては、はっとさせられるお話でしたのでお知らせ致します。

歯周病は部位特異性疾患なのでホストーパラサイトの関係でたいした歯周病予防の健康管理をしていなくても一生歯周病と縁のない人もいるが、普通の人は歯周病の予防管理(プラークコントロール)がなければ免疫力の低下や全身疾患発生も加わると歯周病はさらに進行します。
年齢が進もうが全身疾患に見舞われようがプラークコントロールが十分なされていれば歯周病の進行はほとんどないものです。

このような背景から、30歳までの歯科疾患の予防は、その後のその人の後半の人生における様々な疾患(特にメタボリックシンドローム)の予防的効果があるとの事であります。まさに若年期、青年期の歯周疾患の予防は、壮年期の健康を「貯金」していると考えていいと言う事だそうです。

このように「若年期、青年期の歯周治療は「健康貯金」である。」ということです。
「ライフサイクルの過程で、初期に行われる歯周治療はブラッシングを中心にしたプラークコントロールは生活の中で定着されることが望ましく、さらに、定期的な歯周病予防処置、クリーニングが必要で、それが社会の文化として広く普及される事が必要である。」という内容でした。

今、若い方々はご自分のブラッシングを生活の中に定着させ、さらに定期的な歯のクリーニングの励行をお勧めします。
これはご自分のライフサイクルの医療費の削減に大きく貢献する行動に間違いありません。

自分の歯を虫歯から守り自分の歯で一生を過ごせる人生を過ごしたいと思いませんか?

虫歯は立派な病気ですよ認識してください。虫歯予防処置は保険適応になりません。初診から保険外治療です。

虫歯予防は歯磨きと言われて久しいですが、それは正しいですが、歯周病と違い 歯磨きだけで虫歯は予防できないことは、多くの研究で知られています。

米国国立衛生研究所は70年代に行った長期観察で「丁寧に歯磨きした子供グループと何もしないグループの間の虫歯の発生率に差はなかった」と発表しています。歯磨きしてもしなくても虫歯の発生率は変わらないという結果でした。こんなフィールドワークの研究結果を目の前にしたら、歯科医は、来院頂いている患者さんの歯を虫歯から守るには、いったいどうしたらいいのでしょう。歯磨きしても虫歯は予防できない?ご安心ください、歯磨きして虫歯予防する対策方法が今は実現されています。

虫歯予防の効果的歯磨き法がイェテボリ テクニックとして世界に知られておりますが、現在はさらにそれを簡略化した改良法が推奨されています。「虫歯予防!」と叫ばれている日本ですがフッ素使用慎重派が多いので、あまり知られていません。

虫歯が発生しやすいのは、臼歯の溝や歯と歯の間の接点ですが、歯ブラシの毛先の方が太く、肝心の部分に届かない。このような環境を克服して虫歯予防が最新の研究の結果、今は可能なのです。成人の方も、岡村歯科医院の虫歯予防システムをご利用ください。

患者さん自身もお子様も、最新の虫歯予防システムを身につけて、ご一家で虫歯の発生が止められれば、ご家族に取って、生涯医療費の抑制になり、ご自身が歯の健康を身につけて一生の宝とすることができます。岡村歯科医院は歯周病専門歯科医院として20数年開業いたしてまいりましたが、院内の歯周病治療のシステムも固定化しておかげさまで 患者さんに支持されてきております。

これからは岡村歯科医院の蓄えている虫歯予防のノウハウを皆様に提供できる余裕ができてきました。それらを公開しますので皆様が80歳で20本以上の歯が虫歯でなく、お口の中で機能出来ることを希望しています。もちろん、歯周病予防の為のプラークコントロールは今まで通りお願いいたします。

岡村歯科医院の虫歯予防システムは、自己流のシステムでは有りません。

スウェーデンイエテボリ大学歯周病科リンデ教授の弟子Pアクセルソン先生の虫歯予防に関する膨大な研究論文が有り、著書もあります。Pアクセルソンは、かつて度々来日して虫歯予防に関する講演を行い、またスモールグループでの指導も行っておりました。院長岡村は来日の度に講演を聞き、セミナーにも出席を繰り返しました。15年前にアクセルソン先生の虫歯予防システムを診療の中に導入しましたが、当時の歯科医院と院長の実力不足でうまくいきませんでした。つまり、患者さんに受け入れていただけなかったということです。

今回は、その後の最新の虫歯予防研究結果を取り入れて、再度の導入に成ります。前回の失敗の反省から工夫して少し手直しいたしました。つまり、虫歯予防の世界的権威、Pアクセルソン教授の虫歯予防システムとその後の研究をプラスして PMTC(専門的機械歯面清掃・プロフェッショナル メカニカル ティース クリーニング)による歯面へのダメージを少なくするために最新技術のGBT(Guided Biofilm Therapy)法を取り入れております。幸い今度は皆様に受け入れていただき 順調に行っております。検査を簡略化しましたが効果や予防システムは変わりません。

あなたはこんなに歯を磨いているのに、時々虫歯が見つかり白い歯だったのに、白い歯でなく銀歯にされ続けているのでしょう。あなたの歯磨きは無駄になっているのではないでしょうか?なぜでしょう?この疑問を解決して、虫歯のできないお口の環境を維持してゆくお手伝いをしております。岡村歯科医院は、これらの疑問を解決出来るように患者さんとともに診療して行きます。

うちのお父さんは、さっぱり歯磨きなんかしていないのに、虫歯が1本もない。歯磨き頑張っている人はくやしいですね、こんな人がいるなんて。

なぜでしょう?

岡村歯科医院は、これらの疑問を解決出来るように患者さんとともに診療して行きます。 成人は虫歯予防処置と歯のクリーニングを組み合わせるのが効果的です。

成人虫歯予防システムについて

歯が奇麗になっても、虫歯になっては、なんのための歯のクリーニングなのでしょうか?

岡村歯科医院は虫歯の出来ないお口の管理を行っております。このシステムは虫歯予防の世界第一の研究者Dr.Per Axelssonの虫歯予防システムを日本人に合うように改変して採用することにより、白い奇麗な歯が虫歯にならないようにお手伝いいたします。

ではどのようにしているのでしょうか?

患者さんお一人お一人の虫歯になりやすい危険度を検査して個別の虫歯予防のプログラムを作成してそれにそった予防をしていただき、虫歯の無い白い歯を持続していただいております。つまり、無駄な治療を避けたいということです。

虫歯になる危険度は唾液の検査や各種の検査の総合で判定できます。
虫歯リスク検査により患者さんそれぞれの虫歯に対するリスクを調べます。その後、患者さんそれぞれの虫歯予防プログラムを作成し定期的に虫歯予防治療を行います。

各リスクの方も虫歯予防システム(虫歯予防歯磨き方法・炭水化物のコントロール・食事間隔の指導など)御指導後に歯のクリーニングを行います。
虫歯になる危険度つまりリスクは、現在、あるいは今までそのようなリスクであったということであり、将来そうであるという予測はつかないものです。
ですから、現在のリスクを早く改善することを目標にしています。

成人虫歯予防処置は、プラークコントロールを主体として、フッ素含有ペーストでPMTCを行います。 ステファン カーブ(プラーク中のpHの変化を表したもの)が示す様に、時間間隔の狭い食生活はエナメル質の脱灰を早めて虫歯を作ります。その意味からすれば、虫歯は生活習慣病とも言える側面を持っていますので、簡単な食生活指導もしています。炭水化物の多量の摂取は、虫歯に成りやすい口腔環境を作ります。

希望が有ればホワイトニングを行います。

健康なピンクの歯肉に白い歯が美しく見えるのです。
歯周病専門医院の当院では、歯肉を健康に治しながら、虫歯の再発を防いで白い歯を完成させます。